公益財団法人 東北活性化研究センター

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平成28年度事業 【自主事業】
新幹線ほくとう連携研究会 フォロー事業

社会インフラ調査報告書地域活性化広域・産学官金連携平成28年度

[事業目的]

新幹線ほくとう連携研究会は、平成26年度より地域4シンクタンク(はまなす財団、青森地域社会研究所、ほくとう総研、東北活性研)の共同研究事業として実施し、一般公開フォーラムの開催や報告書の作成を行った。当センターは報告書において「高速交通網の発達による中枢都市仙台の変化と新たな役割」の作成を担当した。

今年度は北海道新幹線の開業や前年に開業した北陸新幹線の沿線自治体に生じた効果・影響等について、現地調査を踏まえ考察する。

[進め方]

調査地点として北海道新幹線の「奥津軽いまべつ駅」が位置する今別町(青森県東津軽郡)と北陸新幹線の「上越妙高駅」が位置する上越市を選定し、周辺地域を含めた自治体等へのヒアリング調査などを実施し、新幹線開業が地域にどのような変化を引き起こしたかという点について整理する。

[概要報告]

駅の利用者数は奥津軽いまべつ駅・上越妙高駅ともに予想を上回るペースで推移。観光スポット・イベントについては場所ごとの明暗はあるものの概ね開業前を上回る入込状況となっている。

上越妙高駅では、関西地域など他地域からの「ハブ」としての機能を強化していく方向性が打ち立てられているほか、奥津軽いまべつ駅については駅そばに国内唯一のフェンシング専用合宿施設の建設を通じ、更なる飛躍を目指している。

開業に伴う大きな変化として挙げられるのが、地域住民の郷土への愛着や誇りの増加である。上越市が市民に行ったアンケート調査によれば、市民の約3割が新幹線の開業に伴って市への愛着や誇りが増したと回答。また、今別町でも開業PR事業を実施する中で町の知名度が向上したことや地域の誇りである伝統芸能「荒馬まつり」が賞賛されることを通じ郷土に誇りをもつ住民が増加しているとのことである。

新駅開業に伴う「ご祝儀相場」が一巡した今後、インフラをいかに地域活性化につなげていくことが出来るかが今後の課題である。

[情報発信]

 

[報告書]

※機関誌「東北活性研」vol.27掲載

※機関誌「東北活性研」vol.28掲載

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