2024年度事業 【自主事業】
地域活性化に関するプロジェクト支援
その他産業活性化地域活性化国・自治体の政策広域・産学官金連携地域観光振興地域資源活用社会課題解決2024年度官民共創
目的
- 東北圏(東北6県および新潟県)における多様な地域・社会の課題解決に向けて、これまで蓄積してきた調査研究事業の成果を地域における具体的な実践につなげていくもの。調査研究による知見の集積、プロジェクトの発掘・形成・支援を一連の流れで展開するもので、当センターが、課題を抱える自治体や非営利団体と解決策を有する関係者(事業者・有識者)を中間的につなぐ役割を果たすことなどにより、限られたリソースを有効活用しながら具体的な課題解決を図る。
概要
1.実施概要
- 地域・産業の活性化に関するプロジェクトの具体化を支援することを目的に、東北圏の地方自治体や非営利団体(観光協会、商工団体、NPO、産業関連団体等)が主体となるプロジェクトに対し、当該機関・団体からの要請に基づいて支援・協力を行っている。
- 2024年度は「地域デジタル人材育成支援」をテーマに、プログラミング体験を通して次世代の子どもたちを育み、地域におけるICT 人材のすそ野を広げる取り組みへの支援を実施。その成果を特設サイトや活性研のメールマガジン、機関誌を通じて広く発信した。
2.実施結果
(1)支援先の選定
- 一般社団法人ICTてらこや(以下、同法人)では、「ICTで遊び、学び、つながる。未来の扉を開く」のビジョンの下、ICT体験のワークショップや放課後ICT体験事業を実践するほか、仙台市とともに東北在住の小中学生を対象としたプログラミングコンテスト「とうほくプロコン」を共催するなど、東北圏全体にICT 体験を広げる活動に取り組んでいる。
- 同法人の活動は、学校におけるプログラミング教育を補完する「学びの機会」を地域の子どもたちへ提供することで、地方における子どもたちのICT 体験格差や教育格差といった社会課題を解決し、ひいては企業における人材確保や起業家創出につながることが期待できることから、同法人に対して具体的支援を行った。
(2)主な支援内容・成果
- 同法人がフリースクール「みんなのまなびば ぐるぐるの森※」(岩手県盛岡市)において実施する「放課後ICT体験事業」の取り組みに対し、ICT体験に必要な教材やカリキュラム等のノウハウを活動場所へ提供し、プログラミングを体験する機会を創出した。
※様々な事情で通常の学校へ通うことの出来ない小中学生が利用する日本で唯一動物園内にあるフリースクール。
- 支援期間・回数:2024年7月~ 2025年2月。現地でのICT 体験8回、リモートICT 体験5回。
- 放課後ICT 体験により得た体験・知識を基にプログラミング作品を制作し「とうほくプロコン2024」に出品。

(3)ホームページでの情報発信
- 東北圏全体での課題解決に資するため、当センターホームページにて、同法人への支援概要を適宜紹介した。
「官民共創プロジェクトマッチング支援事業」情報発信サイト(WEBページ)

情報発信
- 機関誌2024秋季号(vol.57)では、プログラミング事業を支援する行政・民間企業等に寄稿いただいた。また、2025春季号(vol.59)において、本事業の活動報告を掲載した。
- 当センターのメールマガジンにおいて、活動の様子について適宜情報発信を行った(計5回)。