公益財団法人 東北活性化研究センター

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令和2年度 【自主事業】
東北圏のアウトバウンドの現状と拡大に向けた方策に関する調査

産業活性化調査報告書3次産業令和2年度

事業目的

東北圏のアウトバウンド需要の拡大策を検討すべく、アウトバウンド市場の特徴を把握するとともに、with コロナにおける旅行者の意欲・ニーズの変化を把握し、旅行者の属性(性別、年代)の特徴を踏まえた効果的な海外旅行プロモーション戦略の方向性を提示することを目的とする。

進め方

法務省「出入国管理統計」、総務省「社会生活基本調査」を用いたデータ分析により、東北圏におけるアウトバウンド市場の特徴を分析。

年度当初予定していた、コロナ影響を踏まえた旅行者の意欲・ニーズ変化に係るアンケート調査(Webリサーチ)に関しては、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、観光を目的とした渡航制限が継続したため実施を見合わせた

概要報告

アウトバウンド市場の特徴は以下のとおり。

  1. アウトバウンド需要
    • 東北圏の出国者数(2019年)は611千人であるが、全国に占める割合は3.0%であり低い水準。これを年代別・男女別に見ると、55歳以上の男女ならびに15~24歳、55~64歳女性で全国よりも構成比率が高い(差2pt 以上)のが特徴的。
    • また、2か年比較(2006‐2016年)では、出国者数が伸びているのは65歳以上のみ。
       
  2. 要因分析
    • 東北圏のアウトバウンド需要をけん引する65歳以上に注目すると、全旅行者に占める65歳以上の旅行者の割合(経験率)は減っているが、一人当たりの旅行回数(リピート率)が伸びているため需要を押し上げている。
    • また、15~24歳で旅行者の割合(経験率)が増え需要増の要因となっている。一方で、若い世代を中心とした人口減少の需要減要因が大きく、全体としては需要が減少している。

情報発信

機関誌に中間報告を掲載 

報告書

中間報告(機関誌40号 掲載)

 

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