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平成28年度事業 【自主事業】
「地域コミュニティ経営ガイド ~NPO法人「きらりよしじまネットワーク」の設立と運営~」の作成

調査報告書地域社会地域コミュニティ維持平成28年度

[事業目的]

現在、多くの地域で地域コミュニティの再生が課題となっている。国はその地域を代表する組織(地域運営組織)により、自主的に課題解決がなされる体制を理想としているが、その体制を実現している地域は少ない。

本事業は、地域運営組織の理想形の一つである「NPO法人きらりよしじまネットワーク」(山形県川西町吉島地区)の設立経緯や活動を詳細に描写することにより、他地域の地域運営組織の設立・運営の参考に供するものである。

[進め方]

  • 東北活性研の職員が同法人および関係先(川西町役場など)のインタビュー調査を実施する。同法人の会合やイベントをできるだけ多く視察する。
  • 有識者数名よりアドバイスを受けるとともに、必要に応じてコラムを執筆していただく。

[概要報告]

専門家(小田切徳美明治大学教授、櫻井常矢高崎経済大学教授、石井山竜平東北大学准教授)から国内最高クラスの成功事例と評価される同法人の設立と運営について体系的かつ客観的にまとめた『地域コミュニティ経営ガイド~ NPO 法人「きらりよしじまネットワーク」の設立と運営~』を発刊した。(12月15日。当初の活動件名から書名を変更。)

本ガイドは、同法人について記述するのみならず、有識者コラムや同法人の若手事務局員(非常勤)のエッセイを散りばめ、読者の立体的な理解が進むように工夫してある。また、経営的視点からの解説を加えている。巻末には、同法人の本拠地である吉島地区交流センターにて小田切教授(前述)が行った「田園回帰」についての講演録を特別掲載した。

これまでは事例集は存在したが、成功事例をこれだけ深く掘り下げたものは存在しなかった。同法人の事務局長髙橋由和氏は東北各地(及び全国)で講演活動を行っており、その副読本としても有用である。

本ガイドを東北6県および新潟県の県庁、全市町村、地域づくり関連NPO、商工会議所、大学、図書館などに約1,400部を無償配付。

このほか、「NPO 法人いわてNPO-NET サポート」(岩手県北上市)、「NPO 法人りょうぜん里山がっこう」(福島県伊達市)、「福島市市民活動サポートセンター」、「宮城県気仙沼市大谷地区まちづくり協議会」、「大崎地域創造研究会」(宮城県大崎市)の諸団体など要請のあった地域づくりの関係者に配付。

一般財団法人青森地域社会研究所(青森銀行系シンクタンク)では、本ガイドを素材として、同銀行大湊支店管内の若手経営者向けに講演会を実施。

[情報発信]

  • 山形新聞 掲載(平成29 年1 月23 日)
  • 『月刊 ガバナンス』(2017 年2 月号)に紹介記事掲載

[報告書]

地域コミュニティ経営ガイド 〜NPO法人「きらりよしじまネットワーク」の設立と運営~(PDF:44.42MB/58ページ)

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