平成29年度事業 【自主事業】
東北活性研フォーラム 産学官連携フォーラム「『東北society 5.0』を考える」
[事業目的]
当センターでは、これまで東北の産業力向上・地域活性化の観点から地域ニーズにあったテーマを選定し、大学・企業などから専門家を招いてフォーラムを開催してきた。
平成29年度「産学官連携フォーラム」については、昨今進展が進むIoTやAI等のデジタル技術革新の動きについて理解を深め、こうした先端技術を東北地域の課題解決や発展に活かしていく契機とするべく、これら技術の研究開発に積極的に取り組んでいる産業技術総合研究所や東北大学と連携し、フォーラムを企画し開催した。
[進め方]
昨今、人工知能(AI)やIoT、ロボティクス等の技術革新により、経済活動や社会のあり方が大きく変容する「第4次産業革命」が急速に進展すると予想されている。こうした中、わが国は「新産業構造ビジョン」や「未来投資戦略2017」などの新たな成長戦略を打ち出し、日本版「Society5.0」の実現を積極的に進める方針である。
こうした先進技術の社会実装が進むことによって、現在の仕事の多くが機械に奪われるとの懸念がある一方、人口減少・少子高齢化問題に直面する地域にとっては、様々な社会課題を解決する切り札として期待する声もあり、来るべき地域の未来の姿がどのようなものになるかに対する社会的関心が広がっている。
こうした情勢や地域のニーズを踏まえ、当センターは、産総研や東北大学と連携しながら、「『東北society5.0』を考える」をテーマに掲げ、「第4次産業革命」を主導する先端技術動向を紹介すると共に、地域経済や地域社会がどのように変容していくのかを考える機会を提供し、併せて、東北地域の未来創出に向け大学や産業界が果たすべき役割について意見交換を行った。
[概要報告]
開催日時:
平成30年2月22日(木)14:00〜17:20
開催場所:
TKPガーデンシティ仙台(アエル21階)
参加者数:
110名(当センター会員企業・関係機関)
開催概要:
基調講演
- 「人工知能の社会実装とSociety5.0〜東北版Society5.0の可能性を探る〜」
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター長 辻井 潤一 氏 - 「近未来技術による地方創生〜次世代移動体システム〜」
東北大学 未来科学技術共同研究センター長 長谷川 史彦 氏 - 「デジタルが拓く持続可能な都市づくり」
日本電気株式会社 未来都市づくり推進本部シニアマネージャー 高木 秀和 氏
パネルディスカッション
- 東北活性研 木村常務理事(ファシリテーター)と講師3名(パネラー)
[情報発信]
- 河北新報 記事掲載(2018年2月23日)