平成26年度事業 【自主事業】
東北における技術集積の状況調査(食品関連産業)
[事業目的]
東北圏の主要産業は、食料品製造業を中心に、農水業、飲食、卸小売、ホテル旅館業を加えた食品関連産業である。しかし、食品関連産業の全てを網羅した資料や整理されたデータは見当たらず、食品関連産業の全体像は明らかにされていない。このため、食品関連産業の現状把握の一環として、工業統計表データ、技術シーズを東北7県別に整理集約するとともに、先進事例についてモデル事業として紹介する。
[進め方]
下記有識者検討会を組織して、報告書を取りまとめた。(敬称略)
柳井 雅也 東北学院大学教養学部教授(座長)
島田 昌幸 株式会社ファミリア代表
甲斐 茂利 株式会社日本政策投資銀行東北支店企画調査課長 田中 祐正 東北経済産業局産業部新事業促進室室長
松嶋 喜昭 東北農政局経営・事業支援部事業戦略課長
事務局:
公益財団法人東北活性化研究センター
一般財団法人北海道東北地域経済総合研究所
株式会社日本経済研究所
[概要報告]
1.調査内容・調査項目等

2.調査概要
東北7県における業種別従業者数(製造業)を見ると、食料品製造業が2割弱と最も多いように、食料品製造業を中心とする食品関連産業が東北の雇用を支えてきた。
一方、東北7県製造業一人当たり付加価値平均は、全国の7割水準。さらに東北7県食料品製造業の一人当たり付加価値は、全国製造業平均の1/2に過ぎない。国際的にみても低水準といえる。
東北7県の食品関連産業(ただし産業分類上の食料品・飲食・飼料に限る)について、工業地区別に出荷額上位5業種を整理した。あわせて、業種毎に全国233地区と比較し、同業における各地の偏差値を算出したうえで、表として整理した。
東北の大学や研究機関が蓄積してきた各種技術シーズを産業分類(小分類)ごとに整理した。研究シーズは、原料改良と機能性に大別しうる。事業者によるイノベーションの参考になれば幸いである。
[情報発信]
[報告書]
東北の食品関連産業集積に関する現状について(PDF:1.42MB/169ページ)