公益財団法人 東北活性化研究センター

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平成25年度事業 【自主事業】
東北地域における高速道路(横軸)整備の必要性に関する調査研究

社会インフラ調査報告書国・自治体の政策平成25年度

[事業目的]

東北には、“迂回路”としての機能を果たすものとみられる複数の高規格道路 の建設が予定されているが、まだ“計画段階”、“候補段階”というものも少なくない。
本研究は、山形県をモデルケースとして、国道47号に代わる東西方向の横軸道路として計画されている地域高規格道路(“新庄-酒田道路”、“石巻-新庄道路”)の必要性を検証する試みである。この道路は、一部供用されているが、「大半は未着手や計画段階となっていることから早期着工を促す検証はできないか」、「高規格横軸道路等の整備必要性を測る一般化した手法を検討できないか」といった点が主題となっており、地域産業における物流を担う大型貨物車という視点を中心に、道路整備の必要性を検討するためのキーワードや評価指標を導くことを志向した。

[進め方]

下記の研究会を組織した。並行して、物流事業者へのヒアリングとアンケートを実施した。
座 長:
貝山 道博  埼玉大学 名誉教授・元山形大学 人文学部 教授

委 員:
徳永 幸之  宮城大学 事業構想学部事業計画学科 教授
奥山 公吉  公益社団法人山形県トラック協会 専務理事

オブザーバー:
赤坂  浩  東北地方整備局道路部道路計画第二課 課長補佐
後藤 仁司  山形県 県土整備部 道路整備課 副主幹
髙橋 信弘  山形県 県土整備部 空港港湾課 課長補佐
吉川  隆  山形県 県土整備部 県土整備推進室 室長補佐

事務局:
公益財団法人東北活性化研究センター
一般財団法人計量計画研究所

[概要報告]

モデルとした山形県の物流は、県内や隣接の宮城県の比較的狭い範囲に閉じており、酒田港などの産業ポテンシャルを十分に発揮するためには、道路の整備が重要となる。

しかしながら、現状では、規格の高い道路整備は南北方向では進みつつあるものの、東西方向の横軸の整備は進んでいない。

山形県臨海部と内陸部を結ぶ東西方向の多様な物流のポテンシャルを発揮し、災害時などの安全・安心な広域経路を確保するためには、地域高規格“横軸”道路である“新庄-酒田道路”、“石巻-新庄道路”の整備の必要性が高いとの結論に至った。本路線を整備することで、現況の東西路線が途絶しても太平洋方面を含む様々な地域に対し、走行距離と所要時間が大きく減少することが見込まれ、物流事業者が懸念する“迂回路”が無い事態を回避することに大きく寄与することが確認された。

[情報発信]

  • 山形県 県土整備部、企画振興部に対し事業報告 (平成25年11月7日)

[報告書]

東北地域における高速道路(横軸) 整備の必要性に関する調査研究
(PDF:5.6MB/133ページ)

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