東北圏オンリーワン企業紹介

有限会社渡辺鋳造所

高機能材料の開発により鋳造品の新たな用途を開拓

外観写真
所在地 山形県山形市鋳物町21番地
設 立 明治33年4月
資本金 1,300万円
代表者 渡辺 利隆
従業員 36名
電話番号 023-643-7010
URL http://www.watana-f.com

企業紹介

  • 創業以来100年を越える歴史を有する渡辺鋳造所は、山形鋳物の伝統的な鋳造技術をベースに、特殊鋳鉄の分野に率先して傾注。”ユーザーと共に考える”のポリシーのもと、新しい鋳造品を生み出す。
  • 具体的には、全パーライト系芋虫状黒鉛鋳鉄(FCVP)を日立製作所と共同開発したほか、鋳物でありながら鋼と同等の強度、耐摩耗性、機械加工性を有する次世代高機能鋳造材料(プリハードン球状黒鉛鋳鉄・鋳鋼)を山形県工業技術センターと共同開発。

事業・商品の概要

微細パーライトの高耐摩耗高気密球状黒鉛鋳鉄 プリハードン球状黒鉛鋳鉄による昇降機用シープ
【パーライト系耐摩耗鋳鉄品】
  • JISに規定されている最高強度の鋳鉄材料(FCD800やFC300)よりも「高強度・高硬度」の独自材料(全パーライト系芋虫状黒鉛鋳鉄、微細パーライト系高耐摩耗・高気密球状黒鉛鋳鉄)で、これまでにない耐摩耗性・強度・耐気密性を実現。
  • 例えば、エレベーターの滑車では国内シェアトップクラスで、東京スカイツリーのエレベーターにも採用。また、プレス金型部品や油圧・空気圧部品にも採用され、鋳鉄品のコスト低減の切り札として適用分野の拡大を図っている。
【マルテンサイト系プリハードン耐摩耗鋳造品】
  • 鋳造後、深冷(サブゼロ)処理のみでマルテンサイト組織に変態し、その後の焼戻し処理で広範囲の硬さに調整可能。また、「鋳ぐるみ」という鋳物ならではの技術をプラスし、機械加工では困難な形状の配管などを内蔵可能。さらに、鉄鋼材料(プリハードン鋼)と同等程度の耐摩耗性を有することを活かして、プラスチック成形用金型への適用及びダイカスト用金型として実用化。また、メーカーと共同開発で、エレーベーターの滑車として実用化し、装置の小型化に寄与。

企業の将来像

  • プリハードン球状黒鉛鋳鉄・鋳鋼により、多様な特性を持つ鋳造品の製作をしていく。特に、厚肉品でも均質な金属組織及び硬さが得られ、遊離炭化物がないプリハードン球状黒鉛鋳鉄は、新たな耐摩耗材料として金型への応用拡大が期待されるため、この分野に力を入れていく。
  • 引き続き、製品の企画段階から材料特性や加工方法を提案し、最適材料の鋳造化による大幅なコストダウンの実現を通じて、既存の取引先に加え、自動車関連を中心にユーザーの開発ニーズに対応していく。

新事業・新商品開発可能性※システム・インテグレーション株式会社の監修による。

いま見えている姿■ 鉄素形材(鍛鋼、鍛工品、鋳鋼)製造業/金属部品、製品、工具製造業:特殊な鋳鉄、鋳鋼パーライト系鋳鉄品・マルテンサイト系鋳造品などの次世代高性能鋳造材料を開発 さらなる広がり■ 鉄素形材(鍛鋼、鍛工品、鋳鋼)製造業/金属部品、製品、工具製造/生活・文化活動支援サービス業:水中可視光通信機器,水中でLEDのパルス通信を行う通信機器のボディーを精密鋳造で製作/精密成形用金型,金型内部に冷却用パイプを配設する鋳造金型,樹脂成形など、ショット直後に急冷すると精度が向上 産業用機械製造業:オンデマンド鋳造,3Dプリンターでマスター型(木型)を造形し、精密鋳造 受注から納品まで、超短納期で出来るシステム/3D造形のデータを受信して更に超短納期が可能/冷却システムを内蔵する粉砕機,微粉末を製造する粉砕機のボディーを製作,本体内部に冷却パイプを設けているので、発熱によるワークの劣化を解消

知的財産(主な特許・ノウハウ・ライセンスなど)

特許
  • マルテンサイト鋳造材、マルテンサイト鋳造品の製造方法ならびにマルテンサイト鋳造品(特許第4293372号)/山形県との共有
  • 温調機能を具備する金属製品への機能性金属被膜形成方法(特許第4644814号)/山形県との共有
  • マルテンサイト鋳鋼材及びマルテンサイト鋳鋼品の製造方法(特許第4811692号)/山形県との共有
    ※米国・韓国・台湾の特許成立

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