東北圏オンリーワン企業紹介

株式会社千田精密工業

摩擦撹拌接合で溶接困難な非鉄金属を接合

外観写真
所在地 岩手県奥州市前沢区五合田19-1
本杉工業団地内
設 立 昭和54年5月1日
資本金 8,000万円
代表者 千田 伏二夫
従業員 100名
電話番号 0197-56-2464
URL http://www.chidaseimitsu.com

企業紹介

  • 千田精密工業は、ひとりひとりが職人(技術者)であり続けることをものづくりの原点に、またその技術者を育成していくことを会社の使命に、お客様から依頼された図面だけをただひたすらに加工する切削加工屋。
  • 半導体製造装置部品や液晶装置部品、自動車関連部品を中心とした小ロットの特注品や試作・サンプル品について、高難度な加工も断ることなく数々の顧客の要望に対応。100分の1mmの精度で仕上げる加工技術を磨いてきた。
    代表例として、F1レーシングカー用特殊パーツ加工がある。
  • また、新しい金属接合技術である摩擦攪拌接合(FSW)及び摩擦スポット接合(FSJ)を導入している。
  • 「生産集団」ではなく「技術集団」として、みんなができないこと、他の会社が嫌がる仕事に挑戦。

事業・商品の概要

FSWを駆使して製作した KEK向け電磁ホーン FSW加工
【半導体製造装置部品・液晶製造装置部品・自動車関連部品等の切削加工】
  • 大型5面加工機や5軸マシニングセンタなど小ロット・多品種に対応した最新設備を導入し、半導体製造装置用ステンレス部品やアルミ大物部品、液晶パネル製造装置用アルミ部品、自動車エンジン部品など、様々な高精度部品を製造。
【摩擦攪拌接合(FSW:Friction Stir Welding)】
  • FSWは、回転する木ネジ状の工具を接合部分に挿入し、材料を摩擦熱で軟化させ攪拌して接合する技術。
  • 従来の接合技術に比べ、変形が小さく品質の安定やコストの低下が図られ、液晶基板製造装置の大型フレームの製造や半導体製造装置の真空部品製造など、様々な分野の製品製造に活用。
  • また、国立天文台水沢VERA観測所に納品したパラボラアンテナ部品などにもその技術が生かされた。
【摩擦スポット接合(FSJ:Friction Spot Joining)】
  • FSJは、FSWから派生した技術で、ツールの横方向移動を伴わないシンプルな接合方法。スパッタ(金属の飛散)が発生せず、高電圧電流が不要で環境にやさしいため、アルミ製自動車組立における抵抗スポット溶接の代替として活用。

企業の将来像

  • 三次元形状の部品加工の依頼が急増しているほか、FSWを導入したことで注目度も大きく、県内外のお客様からの問い合わせが増えている。それにともない、受注製品の品質精度に対するお客様からの要求は、今後ますます厳しくなることが予想される。
  • 高精度の切削加工技術並びに最先端の金属接合技術を核に、自動車のみならず、航空機や医療機器、船舶、鉄道車両等の新たな分野への参入に向けた事業展開を進めていく。例えば、航空機関連では外装品・部品、工具・治具、複合材や溶接等の製造技術への参入を視野に入れている。

新事業・新商品開発可能性※システム・インテグレーション株式会社の監修による。

いま見えている姿■ 電子装置、電子部品製造業:難削材のマシニング加工,チタン・インコネル等の5軸マシニング加工/半導体製造装置,ステンレス・アルミ等の液晶パネル製造装置部品の加工 自動車部分品、付属品製造業:エンジン部品,門型5面加工機による大物切削加工 プラント製造業:大物アルミプレート加工 鉄道、船舶、航空機製造業/医療機械器具製造業/通信機器、信号装置製造業:摩擦撹拌接合(FSW) さらなる広がり■ 福祉機械器具製造業:超軽量福祉機器,特殊軽合金やステンレスなどの異種金属をFSWで接合 特殊設備工事業(築炉、絶縁、昇降機等):超耐熱部材,従来は接合できなかった異種金属をFSW,FSJで接合して作る部材 金属部品、製品、工具製造業:熱アクチュエータ,熱膨張率の異なる異種金属をFSWで接合して作る熱アクチュエータ 広告業:温度差看板,温度差によって表示の替わる看板/温度ディスプレイ,熱アクチュエータを利用した大型の温度計 農業機械製造業/空調機器、冷暖房装置製造業:無電源ダンパー,空調や農業用ハウスの熱で動作するダンパー

知的財産(主な特許・ノウハウ・ライセンスなど)

特許ライセンス
  • 英国企業TWI(ザ・ウェルディング・インスティテュート)社が開発し、基本特許を持つFSWの技術導入について、同社と国際ライセンス契約を締結(2005年12月)。

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